一方で、ランドセルその他プレゼントをあげたりするよりも、よりよい方法があると私は考えています。
子どもの生活に関する雑費用は全て措置費という公的資金で賄われています。児童養護施設の子どもたちは、その措置費を受け取った施設の職員とともに、お店で自分のランドセルを買うことができます。服もおもちゃも買ってもらえます。クリスマスプレゼントも。児童養護施設の子どもたちは、モノにはあまり困っていないのです。子どもたちは、僕が子どもだった頃よりはるかに多くのおもちゃを持っている場合が多いです。
このことについて、多くの人々が誤解をしているのではないかと恐れています。多くの施設において、子どもたちは、モノには囲まれています。しかし、子どもの成長にとって一番大切な、大人のぬくもりには囲まれていないのです。理由は簡単です。子どものおもちゃをたくさん買っても、100万円にもなりません。ですが、職員を一人雇うのにも500万円が必要です。
地味ですが、児童養護施設にいる子どもたちにとって一番必要なことは職員数を増やすことだというのが現場の声の大勢を占めています(私の主観ではなく、アンケートによるものです)。中長期的・全体的には制度変更が必要なのだと思います。